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篤姫
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原作は宮尾登美子の『天璋院篤姫』。主人公は江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室である篤姫(のちの天璋院)。女性主演の大河ドラマは2006年の『功名が辻』以来2年ぶり7作目。幕末を扱った作品は2004年放送の『新選組!』以来、宮尾登美子原作は2005年の『義経』以来の2度目。天璋院は2003年にフジテレビ系で放送された『大奥』(菅野美穂主演)に続いて連続テレビ時代劇の主役に取り上げられることとなった。
江戸幕府末期、鎖国状態にあった日本が諸外国からの脅威に晒され、動乱を極めていた時代に、歴史の影で活躍した主人公・篤姫をはじめとする女性達の姿に焦点を当てる。ホームドラマ的要素を強め、夫婦や家庭での日常、さらに篤姫が自分にとっての家族(=大奥の女性達)を最後まで守り抜き、その中で一途に平和を願い続ける姿を深く描いてゆく。
また、これまで歴史の影に隠れがちだった薩摩藩家老・小松帯刀にも焦点を当て、動乱に立ち向かったヒーローとして新たな命を吹き込まれた。他に西郷隆盛大久保利通ら薩摩誠忠組の面々や、勝海舟・坂本龍馬らのような一般的に知名度の高い人物も登場し、彼らが新時代に向けて奔走する様子も描かれる。従来のイメージとは少し違った絵がかれ方をするものも多く、たとえば井伊直弼は、大弾圧を指揮し、将軍継嗣問題や幕政方針で主人公と対立するものの、一定の見識を持って行動し、主人公にも認められるひとかどの人物として描かれている。これらの幕末群像は原作にはほとんど描かれておらず、西郷が篤姫輿入れの際に婚礼道具を調達するエピソードと、江戸城明け渡しの際に参謀が彼であることを知ってそのことを思い出すエピソードがあるくらいで、ほとんどオリジナルである。これにより、ほとんどが大奥での出来事の描写に終始する原作と比較して、ドラマに厚みを感じさせるものになっている。
主演の宮?あおいは大河ドラマ初主演かつ史上最年少である[1]。また、本作の第2の主人公とも言うべき小松帯刀役に瑛太、篤姫の夫である江戸幕府13代将軍・徳川家定役に堺雅人がそれぞれ起用された。さらに、北大路欣也・高橋英樹・松坂慶子など大河ドラマ常連のベテラン俳優から堀北真希・玉木宏・松田翔太など民放ドラマで活躍中の若手俳優、原田泰造・春風亭小朝のようなタレントや落語家に至るまで、幅広い顔ぶれが勢ぞろいした。特に、鹿児島県が舞台となる今作では、音楽担当の吉俣良や出演者の一部(山口祐一郎、稲森いずみなど)に鹿児島県出身者が起用されている。
これまで視聴率が取れないとされてきた「幕末大河」でありながら女性層の支持を背景に高視聴率を維持して、大河ドラマとして初めて本放送期間中の集中的なアンコール再放送が行なわれるなど高い人気を得た。特に最終回直前の12月12日には急遽第48回が再放送され、結果的に3日間連続で同作が放送された。全50回の平均視聴率は24.5%で、幕末を舞台とした大河ドラマとして過去最高、過去10年の大河ドラマとしても、2002年の『利家とまつ』の22.1%を抜いて、最高の視聴率となった。また、同年の年末に3夜連続で総集編が放送された。(12月26日?28日)
